カズイチ曰く「嫁さん」。首に巻き付いていることが多い。

嫁といっているが元人間だったのか、別の生き物だったのか、そもそも「妻」だったのかも分からない。
どうあれカズイチにとっては大事な存在らしい。嫁さんというあだ名に近い。
言葉や鳴き声は発さず、反応は野生生物と同じくらい。花を好んで食べる。

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彷徨う命を咲かせているカズイチが唯一咲かせない命。

死んだらそのまま、感情を持つ生命があまりいない異界では「死」へ思いを馳せることはあまりない。
そのくせ恨み辛みは個を得て形になりやすい、死の無法地帯である。

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カズイチがやっているのは　そこで命が終わった事実に向き合うこと　であり、除霊というより供養に近い。
それで良い環境になるとか誰かが救われるからやっているのではなく
ただ黙々と「死」に寄り添い、向き合う。
自分に出来て、自分がそれをやろうと決めたから。らしい。

何がどうして拾った枝に命が咲くのかはカズイチもよくわかっていない。

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食べなくては自分が生きていけないので普通に殺生はしており、狩ったその場で咲かせている。